恰幅の良い彼のblog

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「和食を支えるだしの健康機能」を聴いて

先だって、日大の生物資源科学部で行われた公開シンポジウム「食機能としての”食欲”を考える」を聴いてきました。

これが、なかなか面白い内容だったので、お土産話をまとめてみようかと思います。長いので、何度かに分割してね。

第一回目は味の素の研究員の方が講演されたかつおだし研究のお話です。

我々がだしを好むのは、単に”旨いから”というだけでなく、何らかの健康機能があるからではないか。そしてその嗜好は学習によって強化されていくのだというとこが特に面白かったな。


「和食を支えるだしの健康機能~消化管から脳まで~」


日本人は高寿命で肥満も少ないが、これは食生活の影響でもある。和食で重要な役割を果たしているのがだしで、これによって欧米食に比べ、油やカロリーを抑えた食事に満足感を補うことができている。

しかし、戦後に日本人の食生活は欧米化が進み、それに比例して、だしの購入額は減ってきている。このままではマズイということで、ユネスコの無形文化遺産登録など、和食保護の動きが高まっている。

”おいしさ”とはなにか
おいしさの感じ方は人それぞれに違っている。単に味覚だけの話だけではなく、見た目や食感や香り、健康状態や食事のロケーションも関わってくるからだ。また子供の頃に分からなかった鮒ずしの旨さが大人になって分かるようになったり、食の経験を積むことも重要な要素といえる。

”だし”とはなにか
だしとはグルタミン酸、グアニル酸、イノシン酸などを水や油で抽出したもの。さらにこれら旨み成分だけでなく、天然出し由来の香りや飲んだ後に消化管から立ち上ってくる何かも構成要素となる。

かつおだしについて
かつおだしの成分を見ると、旨味成分であるイノシン酸は3%程度であまり多くは含まれておらず、乳酸やヒスチジン、クレアチン、アンセルやミネラル等、むしろ苦味や酸味がほとんどである。欧米人はこれらを魚臭さや生臭みとして嫌う。

だしの経験学習
では、なぜ、日本人はかつおだしをおいしく感じるのか。それは単に味やこ香りの好ましさ故でない。遺伝子や現行の食事内容の他、経験学習が重要になっていると思われる。

水とだしを比べた、ラットの実験では、初日には同程度に飲まれていた両者が、日を追うごとに、だし優位となり、その嗜好性が著しく高まっていく結果が得られている。

また、別の実験では、だしを摂ると油の嗜好は抑えられ、逆に油を多く摂るとだしの嗜好は抑えられるという結果も出た。

かつおだしの健康効果
かつおだしについては、油や糖と違って、摂取の際に脳の報酬系は関与しないことが分かっている。では何でもって、摂取を動機づけされているのか。何か他に我々の健康に寄与する機能が存在からではないか?

かつおだしを飲んだ後に様々な検査をしたところ、胃の電気活動や唾液分泌が促進された。また胃の排出速度を遅くすることが分かった。さらに空腹感を抑制して、満腹感を上げる効果も測定された。つまり消化や腹持ちがよくなったということである。これが低カロリーの健康食である和食を支えている。

また、だしを飲んだ後になんだかほっとするように、身体だけではなく心にも良く、ラットの実験では攻撃性や不安を抑える効果が見られている。その他、疲労回復や高血圧の抑制の効果もある。


とにかく、だしはすげぇな!というお話でした。だし飲まなきゃな!

ただ、私のようなデブ食を安易に続けていると、出汁の嗜好性は抑えられてしまうようで、安易にカロリーに釣られず、気をつけて、だしを摂ってかなきゃいけないなと思った!

あと、味が薄いとか言われて、欧米人に和食の旨みが伝わりづらいのは、和食を食べる続ける経験が必要だからなんだな。そういった意味でも、家庭での食育が重要になってくるみたいです。

すごく面白いお話でしたよ。

2017年「横浜そごう」と小田原駅の福袋レポ

 皆様、あけましておめでとうございます!

門松は冥土の旅の何とやらということで、いつの間にか、ぱっとしない中年になってしまった私には、ただただ、めでたくもなき年始となっております。

身の回りで見つからない幸福は、お金を出して買ってこなくてはならないということで、毎年恒例の福袋レポをお届けしたいと思います。

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元旦はいつものように「横浜そごう」です。
時間は8:30くらいですが、行列はまだ左翼にしか展開しておりませんね。

一応、開店は10:00となっておりますが、例年、30分は前倒しで入店が始まり、袋数が少ない人気ブランドはこの時点で勝敗が決まります。今年は更に前倒して、9時過ぎからお客を入れ始めましたので、気は抜けません。

もっとも、食品袋に関しては全然余裕で、発売開始の段階でノコノコやってきても大丈夫。むしろ早く来てもやることがない感じです。

ちなみにお隣の「ベイクオーター」も元日に初売りを合わせており、まぁ、ろくなお店も入っていないのですが、今年は一番人気の「カルディ」が食品袋を扱わなかった関係で、昨年は余裕だった「リンツ」に行列客が集中してしまったようです。実際、リンツ袋はなかなか良いので、みんなもそれなりに情報収集しているのだなと感じましたよ。

しかし、コーヒー福袋が見向きもされないカルディコーヒーファームもどうなのかと思うけどね!!

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「横浜そごう」に戻り、一つ目は「加島屋」です。
年末に「高島屋」で見たときは事前予約も受け付けてましたね。

これまで福袋用に作ったミニパックが安っぽかったのですが、今年はガチンコの瓶詰4つで文句はないでしょう。これならお年賀返しなんかに複数買っておいても良さそうです。重いけど!

ちなみに、そごう食品階の一番人気は「マリアージュフレール」袋ですが、初手から長い行列に列んでしまうと、長い会計待ちの間に他の袋がバンバン売れてしまう罠になっているので、やはり行列ができる「加島屋」も、ざっと一回りした後に列ぶのがオススメです。

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例年、人気が高かった「魚久」の粕漬け袋ですが、近年はややパワーダウンしている印象です。

ぶっちゃけ、十分な量が用意されてるし、普段からなんだかんだで、セット販売もしてるので、客側もだらだら列ぶ必要は無ぇと気づいたのかもしれませんね。

中は銀鱈、サーモン、さわらが各二枚づつで、おせち後のおかずに重宝しそうな、ときめきは薄い内容です。

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ちょっと良い塩千物を売ってる「魚谷清兵衛」
欲を言えば、もっと値段は上がってもいいから、華やかに輝くメイン食材が入ると、地味な印象も変わってくるかなと思います。ただ、各商品は悪くないです。つぶ貝は炊き込みご飯にするぞ!

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チーズ売り場が「チーズスペシャリティショップ トム」というお店に変わっていたことに気が付きませんでした。クセのある商品もなく、フツーに日常使い出来そうな内容ですね。「チェスコ」よりはちょいマシだと思われます。

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「福寿園」です。お茶や海苔なんかはこの機会に仕入れておいて、損はありません。福袋のドキドキを味わうというより、ただ生活必需品を仕入れに行っている感は否めません。 
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「メリーチョコ」は例年、何も面白くないのですが、頼まれたので仕方ありませんね。 

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「笹屋伊織」は干支の竿物をメインに、製造を終了したカステラサンドでかさを出しています。和菓子袋は、試食も兼ねて、自社商品を少しずつ取り混ぜる形が多いですが、在庫処分という切り口で、実に正しい内容とも言えるでしょう。

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「ヒルバレー」の袋は、背伸びしすぎない値段頃が良かったです。早速、動画鑑賞のお友として活躍しております。 

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「BABBI」の福袋です。そごうのは固定店舗ではなく催事出店という位置付けだったようですね。

バビかぁ。パッケージなんかはそれっぽくて良いのですが、言うほどの高級感は定着していないイメージです。福袋はそこそこお得でしたが、むしろ一通り味見できたことの価値かな。シンプルなものよりチョココーティングのが良いです。

おいしいはおいしい。ただ、ウェハースの概念の皮をバリッと突き破るほどではなく、やや割高だよな。

その他、そごうに関してはほぼ例年通りのラインナップ。
番長トークショーの抽選券の入った「ありあけ」が人気でしたが、まぁ、おまけで釣らなきゃハーバー袋なんか見向きもされないよね。他に気になったのは新顔のインターコンチ袋で、レトルトカレー2つとランチビュッフェ券2枚という内容でした。

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2日は、なんと小田原駅にやってきました!

もちろん、福袋がメインの目的ではなく、駅伝観戦のお供であるわけですが、置かれた場所で咲きなさいという教訓を胸に、隙間時間で一周りしてきました。

初売り会場は駅ビルのラスカと地下街のハルネの2箇所。9:30の段階ですが、やはり地方ということで、東京横浜レベルの集客は無く、袋ゲットは容易です。

ここでも一番人気は「カルディ」の食品袋。時間前に整理券配布という段取りでしたが、開店時に到着してもまだ間に合いそうでした。店舗では行列にコーヒーやチョコのもてなしもあって関心しましたが、整理券は行列から離れると無効らしく、事前配布や整理券の意味ないじゃんか!例によってレジに超絶列ぶのを見越して、途中から離脱しました。タダ食い!

なお、ラスカの食袋でも一部に整理券配布がありましたが、「葦」以外?は結局さばききれず、券なしでも普通に買える状況でしたね。

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小田原で一番楽しみにしていたのはJA直売所「朝ドレファ〜ミ♪」の福袋。昨年、こんなに入ってこんなに安くて信じられない!とびっくりして、今年の小田原行にも繋がったのですが、実は店頭で見た写真がインチキで!!実際はその中から何点かが入っていますというオチでした。

それでも値段を数倍する価値と、横浜では買えないご当地JA要素が入った楽しい福袋で、駅エリアでは最もオススメといえます。

なお、今年は重いのでやめましたが、地元みかんの詰め放題も同時開催しており、早々に400kgを売りきる人気ぶりでした。

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干物の「山安」。普段の千円箱も十分お得ですが、お正月の箱は金目やのどぐろも入り、内容が高級になっているようです。

ぜひ買って帰りたいところですが、とにかくかさばるサイズ!地上のお店も含め、数は十分すぎるほど用意されておりますので、駅伝観戦後の立ち寄りで大丈夫だと思います。

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「曽我乃正栄堂」は定番商品の詰め合わせ。袋単体のお得感はそれほどでもないですが、2千円買えば500円の金券バックというサービスがあったので、それと組み合わせるのが正解だったのかも。

ちなみにどっちも明治創業ってことだけど、ラスカの「小田原正栄堂」とは別系統みたいね。お菓子の内容もぜんぜん違うのを、今知ったわ。

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ラスカの「ちん里う」はてっきりお菓子類が入るのかと思っていたんだけど、梅肉ペーストやシロップ煮のミニミニサイズ。試供品的な位置づけだけど、印象はやや寂しいかな。 

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秦野の豆菓子屋「芳甘菓豆芳」の福袋は可もなく、不可もなく、一通り入っています。

あとは「鈴廣」「籠清」やらのかまぼこ福袋が小田原っぽかったかな。特に籠清のが売れていた印象です。

小田原駅の初売りは規模もだいぶコンパクトですが、人出も相応なので、争奪戦のストレスは低いです。デパートに入っていないご当地店の福袋がちょいちょい見つかるのも楽しいところですね。

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今年から中継所が変わった関係で、登山鉄道が例年以上の大混雑!本当は風祭までいってみるつもりだったのですが、乗車待ちに1時間以上かかる様子で、ぎりぎりたどり着けない恐れがあったため、近場でやっつけることにしました。沿道はすごい人出です!

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近年は、お正月の福袋もネット販売の比率が高くなっているようで、大手デパート等は11月辺りからどんどん受注を始めていますよね。

不思議なことに、福袋と見れば、財布の紐がゆるゆるになってしまう私でも、これら先行販売にはあまり食指が動きません。

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モニター越しに冷静に中身を吟味してしまうと、実はそれほど欲しくないということに気が付くんだよなぁ!

やはり初売り現場に渦巻く熱気や狂気が、福袋購入の重要な要素になっているのでしょう!単にお得に買物をするというだけでなく、イベント感を楽しむことが大事なのです。

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でも「山崎製パン」のサイトで売ってた「東ハト」福袋は普段見かけないマイナー菓子が盛り沢山だったよ!!そうか、ゴルフ場投資をしくじって、ヤマパンの傘下になってたんだな。

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これもお取り寄せた「フジバンビ」の福袋。
大好きな黒糖ドーナツ棒の他、九州ご当地要素も詰め合わせてあるのでなかなか楽しいです。

ホントは3日目、新宿伊勢丹か銀座三越で締める予定だったのですが、家族が誰もついてきてくれないので、今年は見送ることにしました。そんな訳で若干の縮小版で失礼します。

来年はもっと頑張るぞ!


「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」を観てきたよ

この冬一番の話題作である「ローグ・ワン」を観てきました。

「スター・ウォーズ」については自他ともに認める熱狂的なファンである私です!ちなみにどのくらいのファンかというと「ザ・ピープルVSジョージ・ルーカス」を熱心に観て「フォースの覚醒」はまんまと観そびれた程度の熱狂です。ハンが先に撃った!

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物語は、遠い昔、遥か彼方の銀河系で、ド兄達がデススターの設計図を強奪するお話。皆が繋いだ希望がそのままエピソード4へつながっていく構成となっていますが、私のように新シリーズ未見で、旧シリーズはほとんど忘れている人でも全然問題なく楽しめる内容です。

まぁ、なんといってもド兄ですよ!
フォースを奉じる盲目の僧兵という、もはやカッコ良さを隠そうともしないキャラ設定。棒とボウを駆使して、ド兄らしいキレのあるアクションを魅せつつ、ジェダイが出てこない作品の中で、戦力として、メンターとして、時に笑いの面からも貢献しました。ジャン・ウェンとのずっ友ぶりもグッときましたし、この際、邦題は”ドニー・イェンの宇宙盲龍”でよかったよ!

一方で主役カップルはあまり印象を残しませんな。例によって落下防止に何も気を使わない帝国建造物でアスレチックをするくらい。敵役の長官もさっぱり弱い分、例の黒メットのお方の存在感が半端なく、ラストの大きな魅せ場となりました。考えてみれば、フォレスト・ウィテカーとレクター博士のあたりもそんなに必要なかったよな。

本筋で「この情報は多くの仲間の犠牲の上に・・・」みたいに流されるセリフの裏に、実はこんなことがあったんだよという切り口で俯瞰していく分、個へフォーカスは弱まるのかな。あくまで外伝、名もなき人々のお話ということなのでしょう。

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”泣ける”とか、”胸熱が半端ない”というような評判もずいぶん聞いていたのですが、私的にはそこまでではなかったです。確かに、ディズニーなのに死人は多いし、散り際の美学みたいな描写でアジアンの琴線に触れる感性も漂わせます。

しかし、往生演出の塩分については、まだまだ西欧マイルドだなと感じました。孫文はギリギリで守れない水準です。ただ、ハリウッドが今後、大きく狙っていくのは中国市場なんだろうなぁという熱視線は感じられました。

その他、見どころはデス・スターの超絶凶悪っぷりと、終盤に陸空宙で繰り広げられる大規模戦闘のスペクタクルで、これらは文句なしです。ファンも喜ぶのではないかと思います。

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「スターウォース」の世界はすごいですね!
これまでに作り上げたキャラクターや音楽や造形はやはり素晴らしいし、帝国や同盟、ジェダイやフォース、様々な異星人、テクノロジーみたいな基礎設定については、すでに世界中の人々が共有する知識になっているため、くどくど説明しなくても、物語へすっと入っていけるもんね。

その世界観や設定の中で、今後、この手の外伝はいくらでも作っていけるでしょうから、ディズニー社が弾くソロバンもバッチバチなんだと思います。作品を手放したルーカスさんも、プレッシャーや呪縛から逃れられて、実はホッとしているのではないでしょうかね。

なお、映画は3D対応ではありますが、個人的には2Dの方がより美術を楽しめたかなという気がします。今回はIMAXでなくチッタの安い3Dで観てしまったからかもしれませんが、ピントが合いづらくてただただ疲れました。

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「KING OF PRISM by PrettyRhythm」を観てきたよ

2016年は邦画、特にアニメの当たり年のようで、ヒット作が多く排出されていますよね。

特にこの作品は、一部熱狂的ファンが独特な鑑賞文化を作り上げてしまったようで、ネオロマンス路線に全く興味がない私も、すげー気になっておりました。

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いわゆる”キンプリ”なのですが、皆様はご存知でしょうか?

ひところから、ネットで画像をよく見かけるようになりましたね。でも、私は記事をよく読みもしなかったので、てっきり幸福の科学映画が、またもイジられているのかと思ってたんだよ!中央のキャラはきっとCV:子安武人なんだろうなと!

違いました。元はタカラトミーが作ったアイドル着せ替えゲームで、これまでにTVアニメシリーズもいくつか放映されたみたいなのよ。今作はそのスピンオフ作品で、アニメ3期に出てきた男子アイドルユニットが次代へバトンを渡す様を、腐女子への過剰サービスを織り交ぜ描いてます。

お話も作画もクオリティは決して高くはなく、冷静に観ると、ただただロクでもない作品なのですが、つくり手がすっかり開き直った挙句、演出をアホ並にぶっ飛ばしたのです。結果として、正気を失った観客達の心をはちみつまみれの手で鷲掴みにする蛮功を成し遂げました。

例えば、往年の名曲「EZ DO DANCE」にのせて行われる高架下でのダンス対決では、ダメージを受けるとアーマーが脱げていくくらいは序の口。片方がブレイクダンスの竜巻で、天空に舞い上がっていったと思ったら、雲海を切り裂く巨大な剣を手に降下して、炎の斬撃を放つし、相手はそれを6つに分かれて光る腹筋で受け止め、弾き返すし、最後は自爆で相打ちになって、両者、半裸で転がる図・・・

ダンスって、ダンスっていったいなんなんだ!

つか、コンクリートの上で、アイススケートができる仕組みをまず知りたいわ!

また、同時進行でカットインする他のバトルでは、小指から伸びる赤い糸で緊縛されたり、アルマゲドンのような無限ハグだったり、ヒップから蜜壺が弾けたり・・・

もう、なんも頭に入ってこねぇ!

バンダイに対するタカラトミーの光と影。低予算。疲弊したアニメ制作現場。監督のやけっぱち。そして、あまりにストレスフルな現代社会と病みきった女子たちの心。ダサ寄りなセンス。日常をぶっ壊したい気持ち。そして、今や誰の黒い手に権利が渡っているのかは知らんけど、氷河期世代にじっとり染み込んだ永遠の小室サウンド・・・

これら様々な条件が悲劇的に合わさって、この恐るべき鬼っ子が生まれてしまった感であります。

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また、大きな話題になったのが、応援上映という試み。

通常、映画上演中のおしゃべりはマナー違反ですが、この応援上演においては、コスプレをしたり光り物やグッズを持ち込んだり、各々が好き好きにかけ声を放てるという趣向なのです!

それが観客からのツッコミを全裸で待っているような本作の特性と上手いこと噛み合った結果、一部にカルト的な人気が生まれました。

応援上演の劇場は、冒頭に浮かぶ社名ロゴへの「ありがとーー!」から始まり、最後のあるわけがない「アンコール!」のおねだりまで、終始、上演セリフが聞こえないくらいの掛け声と、光り物プレイで埋め尽くされており、片隅で観ていた私は大きなカルチャーショックを受けて帰ってきましたよ。

うん、めっさ、キモい!

隣のキンブレはカチカチカチカチうるっさいし!
私にセロリを持たせる意味も分からないし!

上演期間の終盤に観たのも悪かったのですが、その頃にはもう、プリズムエリートたちの手によって、クソつまらない応援テンプレートがガッチリ組み上げられており、皆でそれをなぞる感じが、ひたすらキモいのよ!インチキ宗教みたいで。

もっと各々が自由な動きをしていたのなら印象もまた違ったのかもしれませんが、アイドルコンサートなんかとは違って、声を届ける先はスクリーンだからね!どうにも奇妙で無為な雰囲気になってしまうよ!絶対、届かないからな!!何回やってもアレク勝たないから!

応援上映に関して進化というより、むしろ映画興行の原点回帰であり、作品を肴に皆で楽しむ鑑賞法には可能性も感じます。ただ「ラブライブ」などでは応援も荒れて上手くいかなかったようですし、少なくとも単純な解禁で、どんな作品でも盛り上がれるというわけではなさそうです。

ちなみに本作では字幕付きのアフレコシーンなど、観客が声掛け参加しやすいようなシーンをねじ込んで作ってありました。冒頭のプリズムショーから、ストーリー上、何の脈略もなく、しかも3回もねじ込まれているときめきサイクリングシーンをキャーって言いながら楽しめるかどうかで、この映画への免疫が計れます。

あと、一番、謎だったのが、女向きの映画なのに、会場内にはノッリノリの男性客が多かったことなんだけど、どういう仕組みなの?!何考えてんの?寂しいの?

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「君の名は」を観てきたよ

2016年は邦画、特にアニメの当たり年のようで、ヒット作が多く排出されていますよね。

特にこの作品はお茶の間にも派手に露出しつつ、めっちゃくちゃ売れているようなので、ラブストーリーや青春の甘酸っぱい話が苦手な私もすげー気になっておりました。

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「これってもしかして、俺たち(私たち)入れ替わってるー!?」

ということで、田舎に住む女子高生と都会の男子高校生の意識が入れ替わって、うんぬんうんぬんというお話です。

印象に残ったのは美麗な作画。キャラ絵も良いですが、特に力が入ってるのは丹念に描かれた背景だよね。二人の部屋、建物、大都会や湖畔の町のみずみずしい風景、雲海や流星のスペクタクル。まさに劇場大作を観たなぁという豪勢な仕上がりでした。

大ヒット作の弊害として、ネタバレを読まないように気をつけていたのに、いつの間にかストーリーを知ってしまうんだよ!そんなわけで、オチを薄々分かって観ましたが、ツッコミどころもあるよね。

あえて曖昧にもしてるんだろうけど、自分の意識を持ったまま入れ替わって、先方での記憶は蓄積するけど、こちらに戻る際は、おぼろげな記憶以外はほぼ持ち帰れないって状況でしょ。だから相手が誰か分からない。君の名はってお話。

でも、叙述トリックじゃないんだから、ニュース見て、授業受けて、友人等と話して、スマホ触って、さすがに気づく年数じゃん!また、入れ替わり中に本当の自分に向かってコンタクトもできるわけでしょ。

また、運命といわれればそれまでだけど、相手への想いはどこで育まれていたのか?入れ替わりを通して、互いを知り、惹かれる過程がもっと描かれても良かったような気がするし、一方で事後はもっとコンパクトにまとめられたんじゃなかろうか。

瀧くんは山に登ってばっかだし、動かす町民は多すぎるし、最後なんで説得できたのかも良く分からない。

もちろん、私もまっさきに揉むし、毎回揉むし、使い道なくても組紐買いそうだし、口噛み酒には萬金を払っても惜しくはなく、面白くは観ました。ただ、美術以外で社会現象になるような輝きがあったかというと、そこまでは響かなかったかなぁ。
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しかし、夏休みのデートムービーという、ファミリー向けでもオタク向けでもないアニメ映画の新たな市場を開いた感はあります。この成功を受けて、従来のアニメ視聴層よりももっと裾野を広げてターゲットした作品が増えていくのでしょう。

思えば、数年後に誰も覚えてないけど、コンスタントに制作されて、それなりに売り上げてしまう系の邦画がありますよね。三池や堤でやっつけるテレビ漫画発の作品だったり、福士蒼汰キュンと旬の若手女優が起用されて、イチャイチャしつつ、難病や奇跡で安易に泣かせにかかるようなベタなやつ。女子に誘われなきゃ絶対観に行かないようなヤツ!そういう市場は食っていけるから!

もはや今の若い世代はアニメに対する侮りや抵抗が無いし、役者なり予算なりの関係でどうしても情けなくなってしまう実写よりむしろ浮世の柵から外れた二次元のイマジネーションでもって、丸っこく体裁よく表現するのは全然アリでしょう。その際、万人向けに、変なクセは出さないほうが良いのかも。

あと、某鈴木Pの商才のせいで、劇場アニメの主演にはネームバリューのある俳優を使うパティーンも定着しちゃってるよね。それはそれで新鮮な味になって、うまくいったりしてるので、ちょい複雑でもあります。

今作の神木くんや上白石萌音ちゃんが達者ってこともあるんだろうけどね。エロい先輩役の長澤まさみすら違和感なかったわ。
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「この世界の片隅に」を観てきたよ

2016年は邦画、特にアニメの当たり年のようで、ヒット作が多く排出されていますよね。

特にこの作品は派手に露出しませんが、絶賛評が多く聞こえてくるので、泣きものや、かわいそうな話に弱い私もすげー気になっておりました。
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主人公のすずさんは空想と絵を描くことが大好きな女の子。
呉にある海軍官吏の田舎家に若くして嫁に貰われてくるわけです。

第二次大戦の広島を舞台にした作品なので、展開は自ずと知れています。しかし、いわゆる戦争映画の切り口と違って、非日常や悲劇性を強く演出してきません。もちろん題材はどれも重たいのですが、ぼーっとしてちょっと抜けたとこのある女子の視点を通して、当時の生活をほのぼの描く、いわば戦時日常癒やし系。まんがタイムきららなのであります。

題名にも片隅って書いてありますが、戦争という大きなドラマ、スペクタクル、戦う男達ではなく、あまり脚光の当たらなかった市井の風景や風俗を丹念に調べて、描いており、とても味わい深いものになっていますね。広島ではなく、呉。それも街の北端という距離感が一つの肝かなとも思います。

確かに戦時においても、国内には無数の日常、毎日の生活があったわけです。そこには辛いこと厳しいことだけでなく、ささやかな幸せや笑いもあったのでしょう。

それでもやはり終盤はほのぼのタッチの器から溢れ出てしまうような出来事が続けざまに起こります。しかし、悲劇の波に飲み込まれず、明日に向かうラストであり、そういう人々の力で、今日の我々があるのだなと感じます。

現代人から見るとかなりヘビーな人生を送る当時の女性たちへのリスペクトもハンパねぇっすな。348641_006.jpg
まぁ、すずさんが愛らしいこと!

のんさんの声もバッチリハマっておりますが、絵柄や仕草など、キャラの全てが相まっての魅力だと思います。

終盤になると周囲のおっさん達がグズグズ鼻をすすりだし、エンドロールまでもが泣ける仕上がり。

ただ、ガツンと衝撃に打たれるようなストレートパンチではなく、観終わった後にじわじわ効いてくるようなボディブロウのような作品でした。

監督が貯金を切り崩しながら、6年かけてこつこつ制作した。ファンがクラウドファウンディングが支えた。業界から干されている愛され女優が主演。ろくに宣伝も打てないカツカツ予算の小規模上演から、口コミでじわじわ支持が広がってきた等々。

つい肩入れしたくなる要素も満載なのですが、それらを差し引いても、素晴らしい作品であることは間違いありません。

上演館も限られているので、鑑賞はお早めに!

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「劇場版 艦これ」を観てきたよ

「艦隊これくしょん」というブラウザゲームをご存知でしょうか?

旧日本海軍艦を中心に擬人化された”艦娘”を集め、厳しい海戦を勝ち抜いていくゲーム。

いや、実際は幼女を無駄につついたり、衣の剥げた被弾絵を愛でながら、資源備蓄とレベリングを繰り返すだけの単純で不毛な運ゲーでありますよ。

後発参戦だった私も、かれこれ3年以上やっている計算になるでしょうか?いい加減、飽きているのだけど、ここまで来たら今更やめられない!引くに引けない!大戦末期の様相なのであります。

そんな「艦これ」がアニメ化されるということで、全国400万の提督たちは高まる期待で胸の爆雷が弾ける勢いだったのですが、これが見事に爆死。

ことさら出来の酷かった最終話の後に、視聴者の罵声を浴びながら画面に浮かび上がった文字が「続編制作決定!」だったから、本当に頭にきましたね。

るっせーわ!いらねーわ!!観ねーーわ!!!

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観てきました・・・

特典のクリアファイルにつられて、前売り券を買ってしまったので・・・

物語は史実でも数多くの艦艇が沈んだ鉄底海峡を舞台に、艦娘の転生問題を描いたもの。一応、吹雪の物語となっていますが、言うほどの存在感はなくて、ひょんなことから主役以上にウェイトが置かれてしまった日高里菜さん、お疲れ様って感じの展開でありました。

冒頭から第一次ソロモン海戦をモチーフにした夜戦がかっこよく炸裂する他、アニメでサブイボ級にダサかった水上戦闘シーンは、史実描写も折り込みつつ、かなりパワーアップしていますよ。

つか、皆様のアニメ版叩きが余程こたえたのか、無能提督、謎の吹雪びいき、如月ちゃん、大和さんの扱い、雑なストーリー、脈絡のない作戦と勝利条件など、問題となった点を一つ一つケアして、筋を通してきたなという印象です。そういった意味では細部に気を配った秀作に仕上がりました。

ただ、物語はシリアスに進み、羽目をはずすような二次創作場面も鳴りを潜めたため、全体的に重く、息抜き要素に欠ける面は否めません。

新艦が出てきた分、アニメ艦の活躍は少なくて、金剛お姉さまがピンチの砲弾をグーパンチで跳ね除けたり、大井北上がレズ魚雷を決めたり、大和の46cm砲一斉射撃がハンパねぇとか、そういう個々のコテコテな魅せ場演出が突出してこない按分です。皆で強敵を倒すようなラストでもないため、ラスダンで奇跡のカットインが突き刺さるようなエンタメとしての爽快感に欠け、やや寂しくも感じますな。

そんなせいか、横浜市内のムッサイ提督共で埋め尽くされた初回上映後の劇場は、拍手も歓声も起こらない状況で舞台挨拶のライブビューイングに突入しましたよ。

アニメ版を観てきた人にはモヤモヤに一つの決着が付く形になりますし、少なくとも観て損したなという気持ちにはならない映画だと思います。ただ、ガルパンのようにユーザー外にもアピールするようなヒットになるかというと、そういう感じでもないでしょうね。

また、今回、艦娘がどこから来てどこへ行くのかという最大の問題に決着をつけてしまったので、仮に次回作があるとしても、もうやること無くなっちゃったんじゃないかという危惧もありますな。

とりあえず、轟沈、ダメ絶対!

「横浜学 ~横浜とクラシック音楽~」の感想

関東学院大学と横浜ウォーカーのコラボ講座「横浜学」

第21回目のテーマは”クラシック音楽”です。

タイミング的に「横浜音祭り」に絡めた企画だと思います。
3年毎に行われるトリエンナーレの隙間を、何ぞアートなイベントで埋めようぜという目論見でありますが、街に音楽があふれ出してる気配は全く無くて、市民でもよく知らない人の方が多いのではないでしょうか?

まぁ、どんな、素晴らしいコンサートを開いても、観客はせいぜい2,3000人。しかも招待客ばっかという状況では祭りようがないんだよな。

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一人目の講師はフェリスの学長さん、テーマは「横浜と洋楽の受容」です。

明治維新を期に、短い期間で文化をガラリと入れ替えた日本。音楽においても西洋のものが大量に入り、今日、我々が自らの音楽環境を顧みた際に思い浮かぶのは、小唄や三味線の旋律ではなく、西洋音楽のそれとなっている。

洋楽の大きな流入ルートは軍楽、賛美歌、唱歌の3つで、いずれも横浜と関係が深い。

軍楽は山手に駐留した各国の軍隊がもたらしたもので、当時、薩摩の学生がイギリスから軍楽の指導を受けた山手妙香寺には、吹奏楽発祥の地の碑がある。また、彼らが演奏しながら横浜の街をパレードする風景もあり、市井の人々も洋楽に触れる機会があった。

賛美歌は 教会の他、山手のミッションスクールでも広く歌われ、教育として日本で最初に取り入れたのはフェリス。この時、歌われた曲は「主われを愛す」で、複数の旋律が存在するが、当時の使われたものを講師の研究で特定した。はじめは英語で歌われ、やがて日本語訳詞もつけられたが、日本語に対し、音が足りなかったり、余ってしまったり、苦労の跡が見える。

唱歌は国の教育に取り入れられ、全国に伝播していった。
文語教育を念頭に置いた「仰げば尊し」のように、歌を通して言葉を教えるような意図もあった。その後、横浜で洋楽に触れた滝廉太郎による口語の歌。山田耕筰や團伊玖磨などにもつながっていく。

日本語の多い音節に対応すること。雨と飴のように、同じ読みでも複数の意味を持つ詞に、音の高低をリンクさせること。モーラ(拍)を反映すること等。日本語で歌う曲を綺麗に成立させるための作曲の基礎を彼らが作っていった。

学長は意外にお若い。宗教音楽の研究者に想像するような凝り固まったところがなく、教育者としても魅力的に思えたよ。

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2人目は東京芸術大学特任教授で音祭りのディレクターさん。
音楽番組やコンサートの曲目、演奏順、紹介の流れを決めていく構成作家が本業らしく、テーマは「横浜音まつりの構成」について。

手がけるコンサートには大きく4つの型がある。
特定の作曲家や国、祝祭等のテーマにちなんだ曲を集める”テーマ貫徹型”。あれこれやりたい女性歌手を、一つのコンサートの中で女、母、おばちゃん、人という4つの切り口で演出するような”ブロック型”。いろんな具をまばらに散らした”かやくご飯型”。年越しの瞬間に「ボレロ」の演奏が終わるタイミングを合わせたジルベスターコンサートは”イベント型”。

横浜は興行の地として独特で、東京と同じアプローチではダメ。
それなら東京に行くよということになってしまう。また、地方のように、演者が有名であることが何より大事というわけでもなく、ご当地感や市民とのコミニケーションも問われる。これに関しては逆に東京では広すぎてケアできないことである。

音まつりでの注目は視覚障害者と晴眼者による暗闇の中の演奏会「ミュージックイン・ザ・ダーク」。ショートフィルムの上演後に実際に使われた音楽を演奏する別所哲也プロデュースのイベント。

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3人目はアナウンサーの朝岡氏。
単なるファンと言うだけでなく、自ら演奏もするし、コンサートソムリエという肩書でコンサートの仕事も多いみたいよ。

テーマは「クラシック音楽の楽しみ方」
やはり、横浜でのコンサートは”横浜でしか味わえないもの”というのが、一つのポイントになっている。

自ら主催している「山手プロムナードコンサート」はフォルテピアノ、バロックバイオリンやチェンバロなどの古楽器を演奏する企画で、山手聖公会やベーリックホールなどを使っている。

会場のキャパは小さいが、そもそも古楽器の音は大きくなく、時に不揃いなこともあり、ちょうどよい大きさ。同時に当時の貴族のサロンのような雰囲気を再現できる面白いコンサートになっている。

国際親善事業としては2011年から横浜に来た「MMCJ」
指揮者の大友直人さんらが音頭を取るプログラムで、世界各国からオーディションで選ばれた受講生が横浜で3週間合宿しながら、一流講師の指導を受ける内容。みなとみらいホール等が使われている。


座談会では主にクラッシクコンサート界隈の諸々について。

興行に関しては、東京以外は本当に苦労している。
内容もどうしても定番の名曲ばかりになってしまうのだが、そこにご当地出身者や地域性を絡めて、どう広げていくかが試される。

学校などを巡るコンサートのプログラムももう何十年も変わっていない。明治以降の国家のお手本でもあったこともあり、音楽においてもドイツ偏重の傾向が拭えない。

音まつりは逆に様々なジャンルの音楽が一同に介しているが、それぞれの演者や仕事の文化が全く異なるので、運営はすごく大変。ただ、集めてくれば成立するものではない。

クラシックは特にファンの高齢化が著しい。
席も老人生活に好都合な昼公演の方が売れている。
チケットが高い、演奏時間が長い等、ハードルもあるのだが、若者や働く世代から遠ざかっていくことに危機感を抱いている。少しでも裾野を広げるべく、魅力をわかりやすく案内する司会者の力は重要だと思っている。

クラシック志向が減っているのは音楽といえばクラシックであるという押しつけが終わりつつあることも示している。これからはファンの人数は減るかもしれないが、本当に好きな人が残っていくだろう。

また、聴いて楽しむだけでなく、参加していく人が増えるかもしれない。
音楽は尊い芸術であるから、かしこまって扱わなければいけないというのはここ100年の姿勢であって、本来はもっと自由で楽しく触れるものだった。また、そういう時代になるのかもしれない。

音まつりの裏側についてはあまり語られなかったんだけど、講演としては、色々興味深く聞けたよ。最近は関学の先生が絡まない回も増えたけど、テーマに対して人選がしっかりしているので、むしろクオリティは上がっているように感じます。そして、やっぱ学者仕切りでなく、本職が話をすすめると滑らかに進行するなと感心したわ。

なお、次回は「横浜と自動車」だそうです。

「横浜学 ~横浜とスポーツⅡ~」の感想

関東学院大学と横浜ウォーカーのコラボ講座「横浜学」

第20回目のテーマは再び”スポーツ”です。
正直、二回もやるほどのネタかと思ったのですが、前回は主に歴史のお話だったのに対し、今回はプロスポーツは大規模イベントなど現在のお話で、なかなか面白かったです。

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一人目はスポーツビジネスを研究している関学の先生で、テーマはベイスターズを例にとった”地域×プロスポーツ”のお話です。

98年の優勝以降、低迷していた観客動員が、DeNAによる球団買収をきっかけにグイグイ上昇して、今年は過去最高を達成。球場の外でもユニフォーム姿のファンやベイの話題に触れる機会が増え、チケットも取りづらい状況になっている。

プロスポーツクラブ経営の特徴を挙げると、基本となるのはやはり動員客数で、これを増やすことによって、グッズや飲食物の販売、放映権や広告収入等も増えていくことになる。まず、球場に来てもらうという方策。

また、収益の拡大には、観客数を増やすことの他に、球場滞在時間を増やしてビジネスチャンスをさらに増加させる方策もある。ベイにおける試合前後の各種イベントやボールパーク構想などもその一環。

その他、商品の生産と消費が同時に行われること。商品が分割できないこと。商品が他チームと共同で作られること。経営成果の不確実性などがプロスポーツ経営の特徴として挙げられる。

また、外部性や公共性が高いことも特徴。外部性というのは、球団の経済活動が、新聞などの売上や周辺地域の商業に影響をあたえることで、ベイの存在は地域に多様な利害関係を含んでいるといえる。

日本における球団経営は、鉄道利用等、本業とのシナジーを期待する初期のモデルから、80年台の広告宣伝モデル、巨人や阪神などの人気球団を軸にした放映権中心の全国展開モデルを経て、目下、地域密着モデルへ変化してきている。

ベイは92年以降、早々と地域密着を標榜していた球団だが、核となる球場経営を外部に握られていたため、なかなか上手く行かなかった。しかし、今年、横浜スタジアムのTOBが成立して、やっと体制が整ったところ。

県下すべての小学生にキャップを配布したり、横須賀球場に隣接して二軍練習場やファン施設を整備することなど、地域密着への動きは進んでいる。

ベイの書籍「次の経営」には、優勝は目的の一つであって、真に目指すものを自立できる健全な経営や、地域の応援を受け街のアイデンティティになること、職員一人一人の幸せや、野球を通じた社会貢献であると記されている。

時間の関係で、大枠のお話であったが、とても面白い題材なので、球団が行った個々の戦術事例なんかも色々聞きたかったな。

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二人目は横浜市のスポーツ振興部長で、世界トライアスロンシリーズを中心にした横浜における大規模スポーツイベントのお話。

振り返ると、1964年東京オリンピックではバレーボールを文化体育館で、サッカーを三ツ沢競技場で行った。2002年には日韓ワールドカップ、パンパシフィック水泳選手権。2009年には世界卓球選手権。そして2015年の横浜マラソン。

開港150週年を記念して招致されたITU世界トライアスロンシリーズは、世界9都市を連戦するオリンピックの無い年の最高峰。横浜はハンブルグに継ぐ、第2位の開催回数となっている。

招致に先立って、会場となる山下公園前の水質浄化に取り組み、現在は江ノ島の海と同程度の状態になっている。この他、イベントの発信力を利用して、エコについてのアピールを行っている。

大会を通じて、横浜の安心安全なイメージを世界に発信できる効果が大きい。都市イメージと大会内容とのマッチングも重要なポイント。

参加最高齢は男74歳、女70歳でいずれも完走している。トライアスロンはマラソンからのステップアップとして、30台前後から始める人が多い。競技コストもかかるので、裕福な層の愛好者が多いようだ。

先ごろスポーツ庁が置かれ、教育行政の枠の外でもスポーツを活用、育成できるよう試みがなされている。スポーツビジネスにも注目が集まり、横浜市でもトライアスロンの参加権と抱き合わせた旅行商品の共同開発を行って、30分で完売した。

大会開催にあわせ、街を飾るシティドレッシング行ったり、参加者や観戦客に観光や地域経済と連動したおもてなしを行い、振興につなげるスポーツツーリズムにも注目している。

大規模イベントの開催を通じて、スポーツ人口の拡大やボランティアの育成、街に様々なレガシーを残すことを目指している。障害者スポーツには高齢化対策のヒントもありそう。

今後は2019年のラグビーワールドカップ決勝。2020年の東京オリンピックにも絡んでいくことになる。

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3人目は早稲田のスポーツ科学学術院の教授で、テーマは大規模スポーツイベントと地域活性効果。

観光施設、寺社仏閣、自然の景観等、静的で持続的な集客力を持つ資源に対し、スポーツイベントはダイナミックかつ一時的に大きな集客力を持ち、都市改造や地域活性の起爆剤となりうる。

大規模イベントの開催はスポーツ施設や緑化などの社会資本を蓄積する効果、都市地名度や地域連帯感の向上、消費誘導の効果が期待される。

目下、日本各地でスポーツイベントが増加中。特にマラソンは1000~2000の大会(フル197大会)、トライアスロン290大会、トレイルランが270大会も開催されている。これらに観光、宿泊飲食を絡めたスポーツツーリズムが大いに注目されている。

観光資源の少ない埼玉はいち早くスポーツコミッションを設立して、多くの大会を誘致。3年半で233.6億円もの経済効果を上げている。他の自治体もその試みに続いている。

特に地方では人口減少や経済の空洞化が大きな問題となっているが、観光やスポーツツーリズムはその隙間を埋めるものとしても期待されている。

スポーツや身体活動を誘発する環境を整えることは、道路や緑化などの都市ハード面の向上とともに、居住者の健康促進や生活改善のきっかけともなる。

目下、東京ではスポーツクラブが3500ほど存在するが、加入率は人口の2%ほどで停滞している。今後はジムよりも、日常的にスポーツを楽しめる場所や機会の整備がポイントとなる。

実際、東京ではスポーツ参加者の70.8%が街の道路を使って活動をしている。東京マラソンを契機に、皆が街を走り出した。遊歩道や自転車道の整備や電柱地中化等の施策も進められるだろう。

また新たなる市場として、アジアの富裕層等の外国人観光客がターゲットになっている。


座談会では、横浜のスポーツ環境は恵まれていること。アクセスが良すぎて宿泊につながらない課題。4つのプロスポーツチームをいかに公共財化していくか、大規模イベントをどうやって日常のスポーツ活性につなげていくかなどの話題。

スポンサーの資金は3割がアート、7割がスポーツに投資されている。一方でビジネスの都合に左右される側面があるという指摘があった。

なお、次回は”クラッシック音楽”だそうです。

「いちょう団地祭り」に行ってきたよ

皆さんは「いちょう団地」を御存知でしょうか?

横浜市泉区と大和市にまたがる神奈川県下最大の公営団地で、アジアな住民がワンサと住んでいるらしいのです。

また、団地の多文化を反映した秋祭りが、なんともエグいという噂をかねがね聞いており、一度覗いてみたいと思っていたのよ。

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最寄り駅は小田急の高座渋谷が一番近いのかな?
初めて降り立ちましたが、駅周辺は比較的新しい開発の気配を感じますね。

でも、まぁ何も無ぇな。

高座渋谷と聞くと「中村屋」のイメージだったんだけど、「中村屋」も海老名に行っちゃったんだもんな。

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駅から1kmちょい。
田園風景をテクテクと歩いていきますよ。

田舎とバカにしていますが、ビルの合間や住宅地を歩くより、こうして畑を横目に季節を感じながらの通勤の方がずっと豊かですよね。

まぁ引っ越す気はサラサラないけどな!

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ただ、暮らそうと思えば、快適に暮らせそうです。
なぜなら、OKストアがあるから!!

二階に大きく”中国物産”の文字も見え、アジアンコミニティの気配を感じます。
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「県営いちょう団地」に到着です。

つーか、ものすごくデカい団地なんだな!
境川の両岸に高層&低層の団地がずらり列んでいますよ。

今、地図で見たら84号棟なんて文字が見えますし、ざっと3600戸くらいの部屋があるみたいです。そのうち、2~3割の住民が外国人なんだってさ。

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OKJのせいで?すっかり寂れた団地商店街には、デイサービスや怪しげな床屋の他、アジア食品店なんかも入っています。

中華菓子製造販売って文字につられて覗いてみたんだけど、今は輸入食品をおいてるだけみたい?扉にはいかにも外人向けな軽作業の求人がベタベタ貼ってあったり、それっぽさが漂います。

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お祭りは団地脇の狭い通路で行われていました。

意外と普通の風景であります。

私のような遠方の好き者に名が届く一方で、高座渋谷の近隣住民がやってきてワイワイ賑わうような類のお祭りではなさそうです。そもそも、この巨大な団地の規模を考えると、居住民ですら、必ずしも這い出てくるわけではないみたいですね。

もともと団地自治会のお祭りではありますが、基本は内向きのもので、インターナショナルフードフェスとしての集客アピールは薄いです。

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ただ、月次なお祭りというには、なかなか異様な雰囲気をまとっておりますよ。

日本人といえば、テントの下で呆けている老人ばかり。
すれ違う多く、道端に佇む多くが、素性のしれぬアジア人なんだもんな!

広場には、火薬鉄砲をバッツンバッツンぶっ放す、ちびっ子ギャングが溢れて、広島抗争みたいになっているし!会場には音割れまくりの北島サブときよしが爆音ループ。

この後ほどなくじて、爺婆の超絶下手なカラオケ大会も幕が切られ、何もかもが団地に跳ね返って響くこと響くこと!

これが夜9時まで、しかも2日間に渡って繰り広げられるっつーんだから、部屋で寝てる人々にはグアンタナモの拷問のような苦痛を与えていると思います。
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お目当ての食屋台は焼き鳥や焼きそば等、自治会系の定番が6割で、思ってたよりもずっと多く、ベトナム系が3割、カンボジア、ブラジル、中国がちょいちょいといった比率。

朝鮮、中華系が強く出てこないのがやはり珍しいですよね。

通路が狭く、広場よりも低いので、食べる場所を探すのに苦労します。
ただ、考えてみれば、自分の部屋に持って帰る人が多いんだろうな。

フードのメニューもパック品が多く、その場で食べる系は少ないかも。

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エスニック屋台はお祭りの中で最も存在感を放っていますが、お店や教会などの有志で出されているらしく、チラシの配置図を見るとフリーマーケットとして一括りでやっつけられています。

決して仲が悪いわけではないと思いますが、お祭りのメインはあくまで自治会で、その中に外国人住民は必ずしも溶け込んでいないのだなとも感じます。

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アジア屋台は全部で10軒程度でしょうかね。

横浜港湾部のフェスに比べると、規模は少ないですが、フードの質や内容、供給体制もなかなか本気で面白いです。遠くまではるばるやってきましたが、その甲斐はあったかなと思いますよ。

値段はワンコインを中心に、特別安いものではありません。

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焼豚のせご飯。

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バインミーはベトナム系の全店で扱っていて、ホントは全部買って食べ比べたかったくらいだよ!!

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一番旨かったのは、モツともやしが入ったおかゆ。    

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当日の土曜日は11時間のロングランで夜まで酒宴が続くようですが、翌日の日曜日は、なぜか昼間の3時間のみなので、どっちかに行けばいいやと思ってる人は注意してね。

その代わりというわけでもないのでしょうが、各国の伝統芸能の披露があるみたいです。 

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もともと、インドシナ難民のために建てられた「大和定住促進センター」がルーツとなり、このように外国人住民が増えることになったようです。

昭和40年台の巨大団地も、かなり高齢化が進み、その隙間に働き盛りの外国人が入ってくる構図で、今やいちょう小学校は生徒の75%が外国籍とのこと。

日本社会の縮図と言えなくもありませんね。

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高座渋谷駅は駅前にJAの野菜直売場や有名な肉屋があったり、大手ショッピングセンター等も多いので、存外暮らしやすそうですよ。

一応、最後のフォローしとくわ。

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