帝劇「マリー・アントワネット」を観て来たよ。 - 恰幅の良い彼のblog
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帝劇「マリー・アントワネット」を観て来たよ。

題名の通り、マリー・アントワネットのお話。
クンツェ&リーヴァイコンビの脚本作曲を栗山民也が演出。

原作は遠藤周作の小説らしいけど、原案て感じ?
「日本発」という名目付けに使われただけなのかも

07042601.jpg

東宝はしばらく前までオスカー&ハマースタインⅡとかの輸入作品を上演していたんだけど、
定番とはいっても作品自体が古くなっているため、時代に合わなくなってきたんだろうね。
かといってブロードウェイの話題作はあらかた四季に取られてしまうし・・・

そんな中、宝塚で「エリザベート」が大ヒットした後は、
そのパイプを利用して、ウィーンものの輸入上演が目立つようになっていたところ。

そして、今回は「帝劇から世界へ」という宣伝文句にもあるように、
オリジナル製作のミュージカルで世界に殴りこむということらしい。
まぁ、根幹の脚本作曲は外国人なんだから、初演の権利を買ったってことかしらね?

物語は日本人も大好きなマリー・アントワネットとフランス革命のお話。
革新よりもベタな商業ラインを狙う東宝の本気度がイヤらしいわ。

王女の繁栄と没落、享楽と孤独、そして訪れる悲劇的な死。
気弱な夫、息子の死、運命をつむぐ闇の者や下品な狂言回しの存在等、
基本構造は「エリザベート」とそっくり同じもの。

そのためか、今回の作品では王女の対極として、
どん底生活から革命に加わるマルグリット・アルノーという存在を置き、
二人のM・Aの運命を交錯させることにより変化を出している。

ウィーンコンビの音楽や詩はさすがに力があり、一級の仕上がり。
無機質でシャープな舞台装飾や、光と影を効果的に用いた演出も悪くない。
演じる役者も若手からベテランに至るまで磐石の布陣と言って良いだろう。

少なくとも切符代以上の価値がある作品になっていると思うよ!

ただ、これが世界の定番になるかといわれると疑問。

それぞれのキャラがイマイチ立ってないんだよなぁ。
役者の弱さもあるがどちらかというとアントワネットは2番手の扱いになってるし、
マルグリットと視点を分けた分、描写がぶつ切りになってしまい、
双方の心情変化に連続性が感じられなくなっている。
闇の錬金術師?カリオストロなどは、大仰な割に存在意味が薄いし、
シスター等の重要っぽい脇役にも見せ場が無く、もったいない。

独特のダークな美感があり、主軸の通った「エリザベート」や、
ぶつ切りだけど、各場面でキャラを魅せまくる「レミゼ」のようにはいかないだろうなぁ。

楽曲に関しては平均的に良質ではあるが、
逆に切り取られるほどの名曲はなさそうだしさ。

何より、救いやカタルシスのない結末ってどうなの?
「世の中って無情だわ!」ってな話は繰り返し見たくないわな。

演出の部分は外国に出たら当然いじられるのだろうが、
帝劇版は手堅い反面、どこかレミゼ等の劣化版みたいな印象もあり、
おおっっと唸ってしまう場面もなく、センスや新味を感じさせないのも事実。

そんなわけだからか凱旋公演も空席が目立つわけで・・・

でも、観ておいて損のない水準の作品でもあるわけで・・・

特に今回から加わったオルレアン公の鈴木綜馬の怪演はヤバいぜ!!
マルグリットの新妻さんも華にかけるもののめちゃ優等生でがんばってるし、
石川禅のルイ16世もすごいなぁ、もう本人にしか見えん!会ったことないけど!

ま、そんな感じ。
宝塚以外は久しぶりだから楽しかったわ。
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-2 Comments

ゆうちん さんのコメント...
はじめまして、本当に毎日楽しみに拝見させていただいております。

宝塚や舞台には全く疎い私ですが、
藤沢周平のマリーアントワネットは、
原作を何度も読んでいます。
ほんまさんのお話だと、割と原作を踏襲しているのかもしれませんね。
本の中でも、マルグリットが主役のような感じでした。
想像上の人物ようで、マリーアントワネットを憎んでいるのはわかるのですが
掘り下げも十分でないので、他の登場人物の描写もイマイチ。
カリオストロ伯爵(だったかな?)も、ただの策好きなサドの人でしたよ。
でも、あの頃の人物はドラマチックで見ごたえがありますよね。

藤沢周平の話題なのでつい食いついてしまいました。
彼の「沈黙」を読んで以来、宗教に否定的な私です。。。
2007.04.26 | #d6DUlQa2 [edit]
管理人 さんのコメント...
いらっしゃい!

そのマリーアントワネットって、もしかして北方の小領地で役人をしている風采の上がらない下級貴族が実は並々ならぬ剣の遣い手で・・・とかいうお話?「秘剣ロワールの霧」

私は原作も遠藤周作自体、未読なんですよ~
カリオストロは騒乱を操る魔性の存在みたいな位置づけなんですが、実際にはほとんどオルレアン侯が動いているので影が薄いんです。ちなみにサド侯爵なんかはでてきません。
この国でもそうですが、時代の転換期ってのはドラマチックな題材が多いですよね。
2007.04.28 | #- [edit]

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