飲食店てクソ大変だな! 【10周年⑧】 - 恰幅の良い彼のblog
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飲食店てクソ大変だな! 【10周年⑧】

皆さん、ご存知の通り、
私のサイトは飲食店への感想を記したものです。

中には地域情報が役に立ったとか、文章が笑えるとか
それ以前にお前は太りすぎだ等と、評価してくださる方もいますが、

仮にサイトから飲食店発の要素を全て取り去った後、
そこに残る価値は中国人が床に放り投げる鶏骨ほどのもので、
実体は飲食店に寄生するだけのシケた存在なのです。

時折、お店紹介を感謝されることがありますが、
本当に礼を言われるべきなのは、自らリスクを負って、
お料理を作り続けているお店の方なので、むず痒く感じます。

ただ、いくら素晴らしい商品を作っていても、
お客にその存在が知られなくては購買にはつながりません。

ネットの情報網が整備されてきたとはいえ、
いや、むしろ我々の目に入ってくる情報量が多くなるほど、
せっかくの価値も埋もれたままになってしまうことがあります。

それらが時に芽吹かず枯れてしまうのは、なんとももったいない話で、
少なくとも私が知り得る範囲については、広報の一助になりたいと考えます。

もちろん、旨い!という評価軸が基本なのですが、
時にそうした応援要素も含まれることは読み手の皆さんもご存知でしょうね。

よく「お気に入りのお店は独占したい」
「混むから他には教えたくないんだ」という声も聞きます。
「なんで書いたんだ」と怒られることもありますね。

でも、場末のスナックじゃあるまいし、
自称常連の方々だけでお店の売上を支えられるわけでなし、
広く、まっとうに儲かってこそ、末永くお店を続けることができ、
結果として、我々も美味しい物にありつけるじゃないかと思うのです。

やはり、美味しいお料理はみんなに食べてほしいし、
良いお店は相応に繁盛してほしいなと思うのです。

ただ、ある程度、情報が出揃ってきたなと感じたら、
先方に変な脂染みがつかないよう、フェードアウトするようにもしています。

あれほど持ち上げてたのに最近は見ないなというお店はそういう理由。
応援しても、接近はしない距離が、たぶん、どちらにとっても良いのかなという経験則です。


私はもちろん美味しいものが大好きなのですが、
お店巡りの原動力が美味の探求や悦楽にあるかというと、
むしろ、未知を味わう好奇心の方が強いようです。

俗にコレクターとリピーターなどと分けられますが、
間違いない味の既知A店と、新規B店だと、
私のお店選びは後者に傾く傾向があります。

この性質は情報の空白を埋めていく役割としてとても有用でしたし、
ブロガーとして長く続いてる人は、コレクターが多いような気がしますね。

そうして訪れたお店は10年間で3千軒を越えますが、
市内の主要なお店ですら、未だ網羅しておらず、
ご近所エリアに絞ってもまだ回りきれないほどです。

聞くところによると、飲食業の開業率は高く、
なんと毎年4~5万軒くらいの新店が生まれているそうです。

おかげさまで、新鮮な気持ちを保ちながらお店巡りを続けられていますが、
一方で総店舗数はバブル以降減少の一途をたどっており、
生まれる以上に消えてゆくという、厳しい経営環境にあるみたい。

サイトを運営する中で、閉店情報のメンテもするようにしていますが、
記録して初めて、飲食の閉店数がものすごいことを実感しました。

一般に3年以内に5割、10年以内に9割が潰れるとも言われますが、
私がそれなりにセレクトしたお店ですら、3~4割は既に営業していません。

単においしいだけでは、商売が立ち行かないこのせつなさ。

ご近所の商圏を囲うことができた昭和の時代は、
素人から食堂を開くのも珍しくなかったようですが、
開業しながら、腕や商品を磨いて行くようなスタイルはもうダメで、
ラーメン等は、いきなりのA級トップギアが求められる修羅の世界です。

ネットで他エリアの食情報も豊富に得られる時代になり、
自らの生活圏を飛び越えた食事も珍しくなくなりました。

これはビジネスチャンスであるとともに、
新規の話題性を失って以降、お客を繋ぎとめる困難さにもつながります。

もちろん誰もが食ブロガーにのように移り気な訳でもありませんが、
潰れず営業が続いているお店はそれだけで超立派なのだと思っています。

飲食開業はとかくハードルが低いイメージがありますが、
あんまり気軽に考えない方がいいんだろうな。

しっかりした定食とどこぞのドリンクがほぼ同じ価格だったりするし、
真面目に仕事するほど報われないような部分もあるよな。


最近はネットなりSNSなりと親和して、
上手く広報しているお店も多いですが、
お客の口コミ投稿に目くじらを立てるお店も残っていますね。

マナーや他のお客の迷惑、
肖像権や施設管理権まで持ち出すこともありますが、
そういうのは問題の本質ではなく、結局のところ、
お店が恐れているのは外部の視線と向き合うことなのだと思います。

ちなみに我々ブロガーもお店と同様に
露出する対価として、悪意も受ける対象になります。

うちも某所にスレッドが立てられて、頭来ましたねぇ!

内容はどうでも勝手にやってくれていいんだけど、
苦労して作った本家よりも検索順位が上なのがとにかくムカつく!
また、悪口すらろくに盛り上がらないというマイナーの気恥ずかしさな!

たちが悪いのは匿名の中に、
リンクしてるようなブロガー達がシレっと混じってたとこで、
浮世の無情もしっかり勉強させてもらいました。

もちろん、生活のかかっているお店の方とは立場が違いますが、
拒絶や恐れの気持ちはなんとなく分るような気もします。


でも、お客の口コミ評というのはネット以前にもあったことで、
お店を開いている以上は外部から値踏みされることから逃げられませんね。

また、多くの人間が日常風景をネット発信するこの流れを、
いまさらせき止めることも、まぁ不可能です。

ここでいたずらに禁止や注意を放ってみても、
店内へトゲトゲした居心地の悪さを振りまくだけで、
さらなる悪評にもつながりかねませんよ。

たとえば、幼児禁止なんつーお店は、
自分が幼児連れてなくてもなんか嫌な感じじゃん。

店主は、自分のお店について、全てを知っていると思っているでしょうが、
実のところ、それは間違っています。

ジョハリの窓を当てはめてみると、お客の知らないお店の姿と同じく、
店主が知らないお客目線のお店の姿も存在するからです。

それらをひっくるめて、初めてそのお店の全体像が描かれるので、
外部の評もまたお店を形作る欠くべからざる要素なのだと考えます。

不当な評が可視化され、いつまでも残るという怖さに対しては
口コミを制限するよりも、むしろ奨励して対抗するべきです。
数の力でデマを押し流す方が健全だからです。

本来、何千何万分の一でしかない感想が、
ネットではそのお店を評す唯一の情報となってしまう例もあります。

個の意見が、個の意見以上の存在感を持ってしまうこの不均衡は
残念ながら、まだまだ続いてしまうと思いますが、
いずれ、あるべき形に落ち着くでしょう。

少なくとも、本当の価値でもって上書きできないデマは無いので
その辺はネット社会を信頼していいと思うのです。

発信の敷居もずいぶん低くなっていますので、
とりあえずは、自らの情報発信を心がけてほしいなと思います。

どうしても気になる飲食関係者は、
自分自身がネットを見ない対処をオススメします。
不特定多数の口を封じるよりも自らの目を塞いだ方が手っ取り早いので。
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-9 Comments

Ca さんのコメント...
あたしが横浜に来て最初に思ったのは、何でこんないいお店が流行らず、閉店していくのか?何でこんなに不味いお店に人が多いのか?
田舎は基本的にリピータがいなければ潰れちゃうはずなのに・・・。
あたしの好きなお店を応援するために、ブログをはじめましたが、様々な理由で閉店されるお店は少なくありませんね。
体調の問題で閉店のお知らせが秘密コメントで入ることも何回もあり、つらかったです。
お店を続けるって、たいへんです。
2015.09.27 | #Famlh/vQ [edit]
管理人 さんのコメント...
>Caさん
仕入して、仕込みして、長時間の営業に後片付け。
んでもって経理や事務作業まであるんだから、たった一人で開店しているような人は、根を詰めて身体おかしくしちゃうのも分かるなぁ。んで、お店続けるほど赤字がたまるのも切ないし。
2015.09.27 | #- [edit]
うさこ さんのコメント...
流行らなくて閉店もあれば、高齢になって跡継ぐ人がいなくて閉店もありますよね。
うちも自営飲食で、景気のいい時代だったおかげで幸い長くやれましたが、私も跡継がなかったし。
↑でほんまさんが言っているとおり、個人でやっているような飲食はほんと大変なので、見てるとやりたくなくなるんですよね・・・・・・。うちは食はおまけ程度でしたし、従業員も雇っていましたが母は60才くらいまでは朝方まで店にいて、昼帳簿つけたり什器や食の材料の仕入れいったりしてました。
2015.09.28 | #lMBqkpAs [edit]
管理人 さんのコメント...
>うさこさん
ご苦労様ですね。
うちも自営を見てますが、まぁ割りには合わない。
どこぞに就職してお給料もらうのが一番楽ですね。
これだけの大きな社会なのだから、特別才能のない人でも手近かな商売で糊口を凌げるくらいの余地があってもいいのかなと思うのですけどね。
2015.09.29 | #- [edit]
たkaし さんのコメント...
何においても洪水のような情報に溢れる昨今は、20年前には全く想像出来なかった社会だと私は考えてます。私が子供の頃は旅行なんて年に1回出来ればいいほうでしたが、今は一億総ツアラー状態かもしれません。外食もまた然り。お店の出退店スパンが短くなりがちなのはもうあたりまえなのかもしれません。となるとこれは絶滅危惧種の生物が絶滅する前にひとめ出会っておくのと同じこと、という考えかたもあるのかも…これも新種の詫び錆び、もののあはれ、のなのかもしれませんね。オーナーの方の気持ちを考えるとものすごく申し訳ないコメントですが。
2015.09.30 | #- [edit]
管理人 さんのコメント...
>たkaしさん
家族ともいろいろなお店を廻って食事を楽しみましたが、記憶としては薄く、ふと思い出すのは、かつて飽きるほども通った、それほど旨くもない、なじみの店の味だったりします。
情報があふれる一方で、その処理や経験のキャパが増えるわけではなく、広がった分浅くなっているのかもしれませんね。濃密な”一期一会”でなく、まさに”あはれ”な感じがします。
2015.10.01 | #- [edit]
さんのコメント...
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2015.10.04 | # [edit]
さんのコメント...
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2015.10.04 | # [edit]
管理人 さんのコメント...
>秘密さん
お店とお客。従来交わることのなかったそれぞれ情報が、ネットにより、その域を超えて拡大したことによる異文化衝突みたいな事があるのかもしれませんね。
次回にも書きますが、単純に食レポといっても、読者のため、お店のため、自分のため、そのどれに重点を置くかで、写真や評価、記事の姿も変わってくるのだと思います。バランスなのかな。
2015.10.04 | #- [edit]

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