いまさら「ヨコハマトリエンナーレ2014」の感想その2 - 恰幅の良い彼のblog
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いまさら「ヨコハマトリエンナーレ2014」の感想その2

さて、ここからは新港ピア会場に移り、
時期を外した横浜トリエンナーレの感想が続きます。

そういえばこんな作品もあったなぁと思い出しつつ、
軽く読み流していただければ幸いです。

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黄金町なども含め巡回バスが出ていますので、
会場間のアクセスはスムーズでありました。

開催地は横浜観光の中心地区でもありますので、
各会場を回りながら、散策や買い物も楽しめたんじゃないかな。

ただ、それぞれの会場の展示ボリュームはたっぷりで、
これを一日で回ろうとすると相当な駆け足になってしまうでしょう。

私も何回かに分けて鑑賞しましたが、
この際、会期中フリーパスにしちゃって、
繰り返し街に足を運んでもらうようにしてもいいんじゃなかろうか?

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新港会場でなんといってもインパクト大なのは
やなぎみわのデコトラ舞台だよ!

ここへ来て「ただいま絶好調!」か!
舘ひろしが「今夜はオールライト」を歌いかねないステージカーです。

いやぁスゲーもんを考えたなと思ったのですが、
どうやら、台湾の方で実績のある舞台装置のようですね。

動いて、上演してるとこを観たかったなぁ。

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森村さんの音声ガイドは、
新港会場の作品まで面倒見てくれなかったようです。

これは本当に残念なことです。

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こちらの会場はスペースも広く、
比較的大掛かりな作品を設置できるのが利点。

美術館の格調高い空間からはみ出すような
ダイナミックで自由な展示やパフォーマンスが可能です。

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しかし浜美会場で感じたような
テーマ性というか統一感みたいなものは薄く、
心もち散漫な印象を受けましたね。

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第10話「洪水のあと」は
福岡アジアトリエンナーレからの乗り入れとなっており、
ざっくりアジアくくりなだけで、各々の作品はやや小粒。

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第11話「忘却の海に漂う」はその他雑多作品てことなのかな?

やっぱり撮影禁止が多くて、
めぼしいものをお見せできませんが
撮影出来たとしても、特に印象には残ってなかったかも。

正直、こちらの会場はいまいち食い足りませんでした。

どうせなら、ストーリーの最後をかっちり閉めていただきたかったです。

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これは会場外、みなとみらい線に改札前にゲリラ設置された作品。
パンフではかわいく見えたけど、実際は非常にしょぼかったな。

トリエンナーレは3年に1度の大きなお祭りなんだから、
美術館や有料会場の中だけに囲ってしまってはもったいないと思うんだよ。

初回、インターコンチに巨大バッタがとまったりして、
市民も驚き、また注目も集まったじゃない。

もっと作品を多くの人の目に触れる場に公開して
見慣れたの日常風景を一変させるようなインパクトを示して欲しいな。

公共サービスとして、街ゆくあらゆる人を楽しませる要素があっても良いと思います。

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ここからは「BankART Studio NYK」で行われた
連携イベント「東アジアの夢」より。

昨年は「東アジア文化都市2014横浜」という
中韓との訳わからん交流イベントも同時開催されており、
トリエンナーレもその流れの中に取り込まれていたんですね。

他に鳥取から運んだ砂で訳わからん像を作ったりして、
とにかくやるぞって意気込みだけで中身がなんも無い惨憺。

そっちはさらにお客が来なかったんだけど、
途中、砂像が台風で吹き飛ばされて、打ち切りとなり、
企画の失敗もウヤムヤで助かったというオチでした。

こちらの会場も入ったらいきなり朝鮮通信使とか
うさんくさいもんを推してきて、ゲンナリしたのですが、

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上階に登ったら、ちゃんとしてたので良かったです。

他の2箇所に比べ会場のスペースはコンパクトですが、
毎回、なかなか見応えのある展示が見られて楽しいよね。

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ここは元々日本郵船の倉庫を改装したものなんだけど、
重厚で、いかにも港らしい雰囲気で、すごくカッコ良いのよ。

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単なるバックヤードですら、
なんかそれっぽく見えるマジック。

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作品もちょっと都会的でなんかNYって感じしない?

同じ現代アートの展覧会というくくりでも、
切り口によって印象はガラリと変わるんだなと感じます。

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白状するとここへ来るのはトリエンナーレの時くらいで、
普段はどういう状態なのかよく分からんのです。

スタジオとしてなんかに使ってるんだと思うのですが、
アート界隈って、表現で食ってる割に内向きで、
一般からはアクセスしづらいところあるんだよな。

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もし、このくらいの規模の展示を常設出来るのなら、
立地も環境も最高ですし、ここはここで観光の目的に出来る場所じゃないかと感じます。

界隈のたまり場として専有するのはもったいないので、
ぜひ開放的に頑張ってほしいと思う次第です。

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アジア民が飲んでいるスープのダシ殻を集めた作品だって。

食文化や立地によって内容も様々。

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とんこつかな?

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さて、この糞長いレポもやっと終わりが見えてきましたが、

最後にお金の話をもう少し。

前回の成功に気を良くした横浜市は、
今回、大幅に予算を積み増して、トリエンナーレに臨みました。

しかし、前述のとおり、入場者数は激減。
事業支出を割る人数が減った分、一人頭の補助額も増えた計算です。

ぶっちゃけて言うと、
トリエンナーレを観にやって来た21万人それぞれに、
もれなく2700円ちょいの市税が配られた計算になります。

この投資効率はどうなのよって問題です。

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アジアの風、ビュンビュン吹きそうですな!


考えてみると、自治体による芸術振興には疑問が多いのです。

確かに現代アートはカッコよく響きますし、
展覧会は街の対外的なイメージアップにもつながるのでしょう。
それなりの宣伝効果が期待できるというのは間違いありません。

ただ、オーケストラにしても、バレエにしても、書画にしても、
芸術やエンターテイメント中のジャンルの一つに過ぎませんよね。

西欧化がすなわち文明化だったかつて時代と違い、
今や多彩な表現や作品が生まれています。

お仕着せの価値観の元で芸術の高低を決め、
特定の形式だけを税金で支え、振興していく意義は薄れています。

そもそも、大きくくくった芸術鑑賞ですら、
人の趣味のほんの一分野に過ぎませんし、
芸術を嗜むことが人生に不可欠なわけでもないわけじゃん?

そんな中で現代アート好きにだけ補助金が出る一方、
艦これ提督には何も出ない、この理不尽よ!

人を豊かに楽しませるという観点では、
どちらの価値も並列じゃんって思わない?

私にもDMMマネー送ってくれよ!母港キツイんだから!

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なんであれ、価値に対しては相応の対価が生まれるが常ですから、
市場で成り立つか否かは一つの指標となり得るものです。

その点、市が億の赤字を埋めて、
やっと開催できる展覧会はどうなんでしょう。

本当に高い芸術価値を有しているといえるのでしょうか?

また、教育の観点から、
幼い頃から芸術に触れる重要性も述べられてるけど、
出展してる芸術家の様々な経歴を読んでみると怪しいよな。

つか、そんあ気張って芸術家を増やしていく必要があるのでしょうか?
現状でも、余ってるし、食えないしで大変じゃない。

それに、なんでもかんでも市内に持ってくればいいってもんでもなく
質の高い芸術を狂おしく求めるなら、東京なりパリなりに行けばいいじゃんて話にもなりますよ。

古来、芸術にはパトロンが欠かせないものだという人もいますが、
最終的にどんなヘボ品でも「俺が好きなんだからいいんだよ!」っ言えるところが、
富豪と役人が決定的に違うところだと思うのです。

何が良いのか、その価値判断基準すら示せない対象に投資するなんて、
少なくとも公共の役目ではないんじゃないかな。

個人的にはトリエンナーレをすごく楽しみにしていますし、
だいぶ受益している層に属しているのですが、
色々考えるとやっぱ妥当性は認められないんですよね。

逞しく独り立ちしてほしいなぁという気がします。

2015はそんなまとめになりました。
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2 Comments

名もなきデブ さんのコメント...
市の中に税金でパトロンぶりたいのが居るんだろうね
企業でも会社の金で公私混同するのはいるけど
2015.04.28 | #- [edit]
管理人 さんのコメント...
>匿名さん
そこに取り組む意義は別にしても、どうお金を使えばいいのかっていう話になると、非常に難しいよね。文化芸術政策は何をもって成功を判断するのか、誰にも分からんから。
とりあえず、目に見える成果が必要ってことで劇場や美術館なんかの箱物作ったり、特定団体やイベントの存続を助成するという従来のパターンがあるわけだけど、どうなんだろうね。
2015.04.28 | #- [edit]

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