「横浜学 ~横浜と原三渓~」の感想 - 恰幅の良い彼のblog
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「横浜学 ~横浜と原三渓~」の感想

関東学院大学と横浜ウォーカーのコラボ講座「横浜学」です。

第11回目のテーマは「原三渓」

ご存知の通り、本牧の三渓園を作った方ですが、
どんな金持ちなのかはよく知らない市民もいるんじゃなかろうか?

ええ、私のことですよ。

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一人目の講師は岐阜市歴史博物館の学芸員の方。
あちらで原三渓の企画展を担当されたつながりでの招聘です。

原三渓は岐阜出身だったんですね!

年表を見ながらの略歴解説。
庄屋である青木家の長男として生まれ、
幼い頃から漢学や書画に親しんで育ったらしいです。

17歳で東京専門学校(早稲田)に入学。
23歳で横浜の豪商原善三郎の孫娘と結婚して婿に。

家業の生糸事業を発展、成功させる他
富岡などの製糸工場も経営、銀行の頭取なども歴任。

一方で、数千点に及ぶ書画骨董の収集を行い、
下村観山ら芸術家への支援や交流も重ねていたようです。

また、自らも書画、漢詩をたしなみ、
茶道では近代の三茶人にも数えられ、
秀吉以降最大の茶会を開催したことでも知られる
趣味人であったようですよ。

150215 045

二人目は原三渓市民研究会の会長。
Y150のボランティアがきっかけで生まれた集まりらしく、
まずはサークルの成り立ちや活動風景についてのお話。

寡黙であった原三渓を研究する際、
その人柄を伺う手がかりはあまり残っておらず、
本人作の漢詩を読み解くことで、内面に迫っていこうという試みみたい。

詩に現れているのは
経済人としてのリーダー像とはある意味対局にある姿で、
家族愛、自然、故郷や古都への想い。

その想いは古建築を集めて造園を行い、
市民に無料開放していた三渓園にも反映されている。

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三人目は関学の文学部准教授。
中国の近現代文学が専門で、市民研究会の漢詩研究を指導中。

現在、市場には出てないのだけど、
原三渓の漢詩は「三渓集」として編集されており、
その中から、いくつかを取り上げながら専門的な深い解説。

転載できなかったので、この場で詳しくレポ書けないんだけど、
読み解きという部分では、漢詩は深いし面白いと思ったよ。

ただ字面を追えば、伝わってくるものではなく、
漢学や漢詩の基礎や約束事をベースに楽しむものなので、
そういうものが教養の主流から外れている現代では新鮮に思えるな。

”文如其人”ということで、やはり詩には
古人に学び、世間に染まらないという三渓の人柄が現れている。

題材としては花、山水、田園、月。
日本の伝統文化が失われていくことへの憂い。
自己の心情や人生の観照。横浜の風景など

草木については中国で愛されている梅や、高い人格を示す竹の描写が多く、
日本的な感覚というよりは、漢学の影響を強く感じる。
特に李白を意識しているようだ。

横浜のことは”金港”や”江城(武漢)”と呼び、
また「新涼」という題で、開港をへて寂しい浜へ新風が吹く様を描いている。

この詩は度々手直しされているのだけど、
個人の心象から、公の視点へと変わっていくような変化も見られるみたい。

美術品収集のように個人の趣味を追い求めた一方で
市民として、公に対する責任感の強い人であった。

震災後、復興に尽力することを誓う詩は
テクニックをかなぐり捨てた生々しい物。


ということで「原三渓と漢詩」ってテーマでした。
なるほど、こういう切り口かっていう意外ですね。

私などはそもそも表の顔をよく知らないので、
実はこういう面があったんだ的な感慨は薄いかな。

むしろ気になるのは、経済人としてハマの激動を乗り切ったストーリーよ。

また、バイト先生してた女学院にいた原家の孫と結婚してるというね!
この玉の輿のドラマですよね!ラノベ書けるよね!

婿入りした原家はすでに大財産を築いており、
三渓自身も稼ぐ以上に道楽したような気もするんだけどな。

そんな感想でした。

次回はなんと「横浜と黄金町の街づくり」だって!

ツッコミどころ満載だと思うのですが、
奴らが外部にどんなことを吹いているのか
とりあえず、おとなしく聞いておこうと思います。
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-6 Comments

ふとし さんのコメント...
コラボ講座は無料なの?
無職で暇だから無料なら行きたい!
2015.04.09 | #- [edit]
管理人 さんのコメント...
>ふとしさん
無料だよ!
次回はあさってなので間に合わないと思うけど、
横浜ウォーカーのページ等で募集案内出てるみたい。

また、近くの自治体や大学、研究機関の知らせをたまにチェックすれば、無料の公開講座もいろいろあるんじゃなかろうか?
いまや、ネットで大抵のことは調べられるようになったけど、
専門家の話を聞くのはやっぱ面白いよ。
2015.04.10 | #- [edit]
伊藤 さんのコメント...
うおおお、こんな内容だと知っていれば行っていたのに!
三溪園には、梅の季節と蛍の季節には必ず行っているので……。

本牧明主原三溪 (本牧の明主、原三溪)
潮香不忘其名声 (潮の香りはその名を忘れない)
唯海鳥鎮魂歌巳 (レクイエムを歌うのは海鳥のみ)
眺亦感謝横浜景 (横浜の景色を眺めては感謝する)

と、インチキ七言絶句を漢文の作り方をググって
こしらえてしまうほどに、原三溪さんが好きだったりします。

このレポート、有り難く読ませていただきました。
恰幅さん、ありがとうございました。
上にも書きましたが、蛍の鑑賞会、きれいです。

自分の体験として書きますと、
期間中の平日なら5~10分待ち、
期間最終日近くだと30分待ちみたいな感じです。

このエリアでこんな非日常な光景を目にすることができるのね、
という意味で、素敵な時間を過ごすことができます。
もしお時間、ご都合がつくようでしたら、行ってみてください。
ではでは。
2015.04.14 | #LkZag.iM [edit]
管理人 さんのコメント...
>伊藤さん
関学サイトの横浜学コーナーに
動画がアップされるようになったみたいなの。
しばらく待てば、インチキまとめでなくホンモノを聞けますよ!
2015.04.15 | #- [edit]
長くてゴメン さんのコメント...
>次回はなんと「横浜と黄金町の街づくり」だって!

…うむ、黄金町バザールディレクターが昨年度の芸術選奨文科大臣賞を受賞したニュースにはびっくりしました。芸術振興部門で優れた業績を上げた、と評価されたんですよね。
…うむ、どこをどう見れば賞に値する感動発見があったのか私には不明の過去のバザール体験。
黄金町バザールディレクター山野真悟さん「黄金町バザール2014仮想のコミュニティ・アジア」の成果に対して受賞。

またのレポート楽しみにしています~
2015.04.15 | #- [edit]
管理人 さんのコメント...
>長くてゴメンさん
芸術振興の部門は野毛大道芸の人が受賞してたり、
いわゆる地域アート関連の枠みたいですね。
どちらにしても日本のトップを走ってあれかと思うと、
もはや夢も希望もありゃしない感じです。

講演に関しては後日まとめますが
やはり本筋とはちょっと外れた内容でした。

昨年のバザールやトリエンナーレのレポもほったらかしだし、
黄金町関連の現状と問題もちゃんと記事にしなきゃなと思っています。
2015.04.15 | #- [edit]

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