「横浜学 ~横浜の文学~」を聴いてきたよ - 恰幅の良い彼のblog
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「横浜学 ~横浜の文学~」を聴いてきたよ

関東学院大学と横浜ウォーカーがコラボした特別公開講座。

「横浜学 2nd Lessen 横浜の文学」を聴いてきました。

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前回と同じく、会場は関内のメディアセンター。
キャパは150人くらいでしょうか?しっかり埋まっていましたね。

講師は関東学院の富岡幸一郎教授、楊逸客員教授、
神奈川近代文学館理事長の辻原登さん。

毎度々々の山崎洋子や荻野アンナだったらどうしようと思っていたのですが、
らしい経歴の芥川賞作家を2人もぶつけてくるとこはさすがです!

・・・もちろん、読んだことないけどさ!

バレるよね、隠せないよね、私の教養の薄さ、知性の限界が。
ブログを続けるってことは、自らの恥を果てしなく垂れ流すことだよ。

まぁ、まわりに座ってるヤツラも、
どうやら同じというか、本自体読まなさそうなので、
全然、へっちゃらだい!

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今回もそれぞれ15分しか持ち時間がなく、
その後、35分の座談会でまとめるというタイトな構成です。

まずは富岡先生の基調講演から。

横浜の作家といったら、まぁ大佛次郎のことらしいですよ。

皆さんも、習いましたよね、
覚えましたよね、「だいぶつじろう」って。

このペンネーム、ガチで大仏からとったらしいよ。

なんでも、一時、長谷の大仏の裏手に住んでたらしく、
大仏=太郎、俺=次郎という感じで名乗ったようだわ。

全国的には、大佛と書いて”おさらぎ”とは読まないらしく、
高徳院のあたりの土地をおさらぎと呼んでいたのを、
建立された大仏にかぶせちゃったのが元々らしい。

キラキラネームは鎌倉時代からの伝統なんだな!

大佛は幅広い執筆分野を手がけた大流行作家で、
モダンでありながらも、昔ながらの文士然とした筆致であったらしい。

「霧笛」を書いたり、一時ニューグランドを仕事場にしていたってことくらいで、
肝心な横浜との関わりについては、ほとんど語る時間がなかったご様子。

とりあえず、大佛文学の極めつけは「天皇の世紀」なんだって。
ぜひ読みなさいなってな話でしたわ。

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楊逸さんは、国際色あふれる横浜を描いた作品はさぞ多かろうと、
中国内を探してみたら、意外に無かったんですぅというオチ。

幼い頃に見た日本の写真の豊かな色彩にあこがれ、
華都飯店の伯父さんを頼って、来日されたんだって。

以来、ご苦労され、生きるために小説を書き始めるんだけど、
そのあたりのドラマチックな部分はバッサリ割愛。

だって、今回は横浜文学の話だから!もったいねぇ!

中華街の中華料理は味も風味も本場のものとは違うのに驚いたそうな。
みんなで食べる飲茶を一人用のコースにしちゃうのも信じられないって。
でも、ソレはソレで一つの文化に育っちゃっていると。

横浜という土地は、入ってきたものをそのまま扱うのではなく、
一旦吸収した後に、日本人的な美学でアレンジして、
各地に広げてゆくような役割じゃないかって話でした。

一例として「ROUROU」なんかが挙げられていたよ。

しかし、22歳から始めた日本語を使って、
小説書いて、芥川賞までとってしまうなんてスゲーよな!!

やはり執筆はとても大変なんだけど、スラスラと書けず、
一語一語考えながらになるから、発見があり深度が深まるんだってさ。

そこらのモサいヲバちゃんにしか見えないんだけどな!
芸術家としての豊かな感性と合理的な知性の両立を感じさせる方だったな。

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和歌山出身の辻原先生は物静かな語り口で、
繊細な印象でありながら、確固たる芯を感じさせるような方。
なんか、作家っぽい感じキタ!

大佛はうちの隣村出身なんだぜって話から、
ネタを展開したかったようなんだけど、
冒頭の富岡先生とだいぶバッティングしてしまったご様子。

そのお話は大佛展のパンフにも寄稿されてるのだけど、
全く同じ内容でも、話されるより、書かれたほうが断然味わいがあり、
さすが芥川賞だなって思ったわ!

あと、近代文学館よろしくってPRね。

ちなみに今回の講座で一番ウケてたのは、
辻原先生が野毛の飲み屋でよく飲みますってとこ。

日中の文学対比や言文一致運動にテイクオフしてしまった話題が、
下世話な地元風景に着陸した途端、

まるで止血されてた箇所に血液が流れていくように、
会場の空気が生気を帯びていくのを感じたよ!

そんな、聴衆のクオリティ!

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今回はなんか、構成を詰めてなかったらしく、
後半の座談会は、整理がつかずグッダグダ。
本来のテーマからは大きく外れてしまった感じです。

私も漢字の中の四角形を塗りつぶしたり
大佛先生の写真にツノやひげを生やしたり、目からビーム発射の落書きをして、
つかの間の学生気分を味わいながら聴いていました。

まぁね、横浜の文学ネタって、ぶっちゃけ、膨らまないよね。

舞台として設定されることは多いのだろうけど、
この街を正面において描かれた作品て、どれだけあるのか?
そこでは横浜がどんな風に描かれているのか?

また,横浜という執筆環境が作家にどう影響していたかのか?とか、
ホントはそういうお話が聞きたかったなぁという感想です。

この講座には「作家が見た横浜」というサブタイトルがついていたんだけど、
そのテーマに沿っていたのは、自らの視線を語った楊逸さんくらい?
でも、それは作品になっていないからな。

でも、せっかくのスピーカーなので、
変に横浜を絡めずに、来歴や作品について語っていただく、
ごくごく普通の講演の方が面白かったような気もするわ。


次回は「横浜のシルク」だそうです。

内容的には堅いと思うのですが、依然として横浜ウォーカーの影を感じませんな。

広報に一役買いますよってことだけなのかな??
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-7 Comments

にっき さんのコメント...
横浜ゆかりの作家といったら中島敦もそうなんだけど。
「カメレオン日記」なんてマイナーだしね。(全集にしか入っていないかも)

以前、偶然にもカフェ・ハンズで中島敦の会の事務局の先生とカウンターでご一緒していろいろお話を伺って楽しかったです。
大佛次郎より、なじみがあるんだけどなぁ・・・。

2013.07.25 | #KRV7CmPk [edit]
さんのコメント...
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013.07.25 | # [edit]
KEROPON さんのコメント...
こんにちは。私も横浜学にお邪魔していました。溶けそうに暑い中、結構な人がいらしてましたね。でも、デブじゃなかった、そんなに大柄な方は会場にはいらっしゃらなかったような気がしましたが。
お話は、ほんと、後半グダグダでしたよね。横浜の文学ネタがないなら横浜を歌った歌とかそんなんでいいんじゃないかと思いました。高尚さに欠けるのかしら。
2013.07.26 | #mQop/nM. [edit]
管理人 さんのコメント...
>にっきさん
何をもって、横浜の文学者というかは難しいですが、
生まれや居住地、作品の舞台というよりも、
横浜を描くことへのこだわりが大事なのかなと思います。
父親は郵船らしいし、船や港町への憧憬もあったのでしょうか、
大佛は横浜を愛したようですよ・・・読んだことないけどさ!

>秘密さん
よく読んでらっしゃる。
ただ、私と相手と、当事者同士で行う問題では?

>KEROPONさん
私のせいで、室温は0.5度くらい上がっていた気もするのですが・・・
ともあれ、第2回目に設定するようなテーマでも密度でも無かったですね。
関学の方の都合なのかな?
2013.07.26 | #- [edit]
しま さんのコメント...
横浜で文学・・・
沢木耕太郎しかうかばんのじゃー
2013.07.28 | #- [edit]
管理人 さんのコメント...
>しまさん
「深夜特急」は読んでみたいんだよなぁ
2013.07.28 | #- [edit]
さんのコメント...
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013.08.01 | # [edit]

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