「ヨコハマ トリエンナーレ 2011」を覗いてきました① - 恰幅の良い彼のblog
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「ヨコハマ トリエンナーレ 2011」を覗いてきました①

皆さん、お気づきでしょうか?

「ヨコハマトリエンナーレ2011」が密やかに始まっています。

たしか3年毎の開催のはずなのに、
今年で謎の10年目を迎えてしまった不思議な催し。

投入される予算規模は変わりませんが、
回を追うごとにクオリティと入場者数を着実に減らしていますよね。

今回なぞは、ろくに話題にも登らず、
開催自体を知らない市民も多いのではないでしょうか?

実は母体が仕分けされてお金も時間もなかったとか、
震災や節電の影響で人出が・・・みたいな言い訳を、この段階からしくさる始末!

そんな負け戦が見えた地元横浜のトリエンナーレを、
美術とは無縁の素人が懲りずにレポしたいと思います。

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メイン会場は安近短な横浜美術館。

屋上に掲げられた「OUR MAGIC HOUR」の看板が、たまらなく安っぽく、
ビッグイベントへの期待感が、咲き終わりの朝顔のようにしぼんでゆきます。

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前には同じくウーゴ・ロンディノーネによるオブジェが。

顔の異なる12体がそれぞれ月を表しているんだとか。
こっちは外観ともちょうど良くマッチしてるし、いい感じ!

このままレプリカでも飾っておいて欲しいくらいよ!!

ちなみに入り口脇には”この暑さで肉が腐らなかったら奇跡”
みたいなもんが置いてあって、いかにもな現代アート臭さを漂わせています。

力なくため息をついてから入場しましょう。

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エントランスにはイン・シウジェンの作品。
グルグルがグルグルに置いてあります。

とりあえず、皆、入ったばかりなので、
まずはぐるぐる歩かなきゃ始まらないような空気。

そして、奥に見えるのは今回の目玉の一つ。
オノ・ヨーコ様本人から電話がかかってくるかもしれないというブース。

面白いとは思うのですが、自分からの電話を受けるという場所を、
こんなにも特別な空間に飾ってしまう時点で、日本庶民との隔絶を感じます。

NYC!NYC!

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壁は画鋲で作ったんだけどどうよ?という冨井大裕のキラキラ。

手前は人造ダイヤの中に一粒だけ本物が混じっているんだけどどうよ?
というウィルフレド・プリエトのキラキラ。

これはいろいろな想いを投影できますよね。

一部の作品を除き、会場は撮影OKなので、
土産話をしたくてたまらないブログ書きにはもってこいの美術展です。

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なかなか綺麗なトピアス・レーベルガーの作品。

どっか別の場所にスイッチがつながっていて、
全然関係ない人が気まぐれにオンオフするとか言ってたけど、
私が眺めている間はなんの変化もなかったぞ!

ちなみに音声ガイドを無料で貸してくれるので、
ぜひ解説を聞きながら、回りましょう。

わけわかんないので。

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トリエンナーレの作品群と美術館の収蔵品を、
一緒に並べてコラボ展示したりもしています。

ただ、こういう現代アートに交じると、
作品がネタなのかマジなのか、全く区別がつかなくなるんだよね。

高めあうというよりは、足を引っ張られてるようで、
あんまりうまくできていないような気もします。

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樫木知子の絵は、古典な大和っぽい筆致の中に
なんかヤバイもんが塗りこめられてそうで気になりました。

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「真っ白な壁も作品ですから」と案内の人に注意されました・・・

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ありますねぇ、こういう作品も。

見るものが少しでも不思議に思ってくれればとか、
日常の中にちょっとした違和感をとか、

そういうのは言ったもん勝ちだと思います。

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ミルチャ・カントルの作品。

白衣の女子たちが前人の足跡を掃き消しながら歩いている様は
人類の歴史に対するシニカルな・・・うんちゃらかんちゃら。

前回ほど、映像作品が多くなかったので良かったです。

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SFなマイク・ケリーの作品。

テイストというか、見せ方というか
各作品を連携させたような配置・構成はよくまとまっていると思います。

むしろ優等生すぎるかも。

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星雲を描く美しさの中に、
幽霊でもとり憑いてんじゃなかろうかという怪しさがある田口和奈の作品。

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湯本豪一による妖怪コレクションだそうです。

なんか、百貨店の催事のような安い作り。
意図的なんでしょうか。

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マッシモ・バルトリーニの骨組み作品。

ワァンウワンと響く音が鳴るのですが、
対面に飾ってある蝶の羽でできたステンドグラスの怪しさとマッチしています。
ほんとは羽の方を写したかったのですが撮影禁止だって。

そういえば今回は大掛かりな作品も少なかったですね。
郵船倉庫の方なのかな?

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音声ガイドで「アラーキーこと荒木は・・・」って紹介されてたけど、
ちゃんと経惟までつけてあげて!あだ名よりも名前だろ!

ちなみに横尾忠則先生は三叉路フェチズムを爆発させていました。

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全般的に言えるのは非常に観やすいということです。

前回は良く言えば、エッジの効いた、
普通に言えば、独りよがりな、悪く言えば、クソつまらない作品が多かったのですが、
今回は会場も整っているし、比較的とっつきやすいイメージなんだよね。

これなら、家族連れや現代美術は訳わかめという方々にも、
比較的、抵抗なく楽しんでいただくことができるんじゃないかと思います。

ただ、振り返ってみて、強く印象に残ってたり、
心に引っかかてくるような作品も少なく、小さくまとまった感もありますね。

今回のトリエンナーレでは、
この他にも日本郵船の倉庫が会場になっています。

また、別イベントという形になるのですが、
前回の会場になった新港ピアや黄金町バザールでもなんかやっているらしいので、
それぞれ、追ってレポしたいと思います。

ちなみに黄金町は、まだ殆ど出来上がってないのに、
なぜか幕が上がっちゃってます。

有料で観に行く人は気をつけてね!!!


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10 Comments

アリーマ さんのコメント...
チラシを見たら「参加予定作家」のところに「歌川国芳」が入っていました。
参加なのか、それは?
2011.08.16 | #- [edit]
Seiji さんのコメント...
今回は、横浜市主催になって予算の問題もさることながら、なおさら横浜らしさや、時代性の観点で被災地との絆を意識した作品も多く出展され、複雑な今の世の中で、これからどうするかを提案する場にもなっている、とも思えます。

黄金町のは、アーチストがそこに滞在して、制作するところを見せるパフォーマンスなんですよね?

無料送迎バスがどれだけ使えるのか等わかりませんが、まぁ、好意的に見たいと思っています。
2011.08.16 | #CZN9sFCo [edit]
hifu-mie さんのコメント...
わたしが感じた不思議な違和感が
全部文字になってた…スゴイ~

是非、黄金町バザールレポもよろしくお願いします!
あれって、もう、始まってるんだよね…的な
ぬるさです。
2011.08.17 | #iMB0javk [edit]
ポテト さんのコメント...
私は 横浜美術館の
望遠鏡で覗くとっても小さいミニチュアと 
日本郵船倉庫の映画コラージュ(というのでしょうか)
「The Clock」が好きでした
これはありとあらゆる映画の 
時計の時刻が出るシーンを繋ぎあわせて 24時間分
しかも実際の時刻ともマッチしてます
映画好きには たまらないと思いますよ!
今年のベネチアビエンナーレで
見事金獅子賞を取ったそうです

あと 磁気テープを並べただけの作品もシンプルでしたが
ある角度から見ると いきなりテープが消えちゃうので
面白いな~と思いました
確かに 今年は仰るように
分かりやすく とっつきやすいものが多かったかも
それはそれで まあ良いかなとも思います


 
2011.08.17 | #iJ9CsLj6 [edit]
kayanori さんのコメント...
おお、さすがですね!

オノ・ヨーコから電話ありました??
(ごめんね、まだ続くのに^m^)
2011.08.17 | #- [edit]
管理人 さんのコメント...
>アリーマさん
収蔵品よりってな書き方ですかね。
現代に蘇ったということにしておいてください!

>Seijiさん
テーマに関しては解釈次第でなんとでも後付けできてしまう気がするんだよなぁ。
ヨコトリ出品に際しては、既存の品やアレンジものが多く、”絆”はともかく、横浜らしさや、3.11のために、特別に作られられたものって少ないような気がします。

>hifu-mieさん
黄金町は・・・ヤバいよね・・・
横美に行く途中、通ったのですが、決して製作過程のパフォーマンスと言えるような状況じゃなかったもん。
単に間に合わなかったのをトンチ的な発表しているだけでは?
そもそも、アレでどうやって課金するつもりなんだか。

>ポテトさん
未だにイベントの全貌がつかめていないのですが、
ネットで見ると倉庫会場とか、けっこう面白そうですね。
会期も長いのでゆっくり回ろうと思っています。

>kayanoriさん
なかったですねぇ。
どのくらいかかってくるもんなんでしょうか?
一回くらいは取材陣が待機してそうな気もしますが。
2011.08.18 | #- [edit]
在華坊 さんのコメント...
オノ・ヨーコさんからの電話、初日は何回か掛かって来ていたみたいですね、ちょうど見ているときに、1度ありました。
前回のトッツキ難さに比べればまあわかり易くていいかなあ、とも思うんですが、どうにもヒキコモリ的というか、会場外への拡がりとかお祭り感がまったく無いですよね。Y150みたいに空々しいお祭り感でも、まあ、困るんですけど…
「The Clock」は本当におすすめなので、是非、じっくり時間を取って見てみてください!
2011.08.23 | #- [edit]
管理人 さんのコメント...
美術館という箱に上手いことまとまっているのが取っ付き易くももあり、物足りない部分もあるって感じですね。
作品自体に横浜っぽさを求めることができない以上、
いつもの街の風景の中で、もうちょっと遊んでほしいなぁと思いました。
2011.08.24 | #- [edit]
maricobabylon さんのコメント...
横トリ感想blogの中で、一番共感です!
感想が率直でいいです!
音声ガイドがあると、作者の意図が聴けたんですね。
普通にしてても、わかるようにしてくれたら嬉しいのに・・・。
今後もレポート楽しみにしています!
2011.10.01 | #MuPSZuVc [edit]
管理人 さんのコメント...
何が正解なのか、実は作った本人にもわからないもんですから、観る側も変に背伸びしないで、思ったままでいいのかなと思ってます。
でも、やっぱ、ガイドがある方が楽しめるかな。
2011.10.01 | #- [edit]

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